2014年5月25日日曜日

これって本当?2014年新社会人の40%が第一希望に就職

11:21 Posted by ごんご
 2014年の新卒社員が入社してから2か月が経過しました。そろそろ新社会人も会社に慣れ始め学生から抜け出してきた時期かもしれません。
 さてそのようなタイミングで5月23日、リサーチ会社マクロミルが新社会人を対象にした「2014 年 新社会人の意識調査」のレポートを発表しました。社会人となって2か月弱。200名の新卒入社者のモニターが回答をしています。


  今回のレポートには、「就職先の満足度」などの職場に関するものから、「社内恋愛」「理想の上司像」という設問が用意されていましたが、気になったのは志望企業の回答でした。
 2か月目の意識調査で調べたいこととは少しずれてきそうですがピックアップしてみていきたいと思います。「2014 年 新社会人の意識調査」も参考にします。


 2014年新社会人の40%が第一希望に就職

調査によれば、就職できた会社の志望順位は以下になったようです。
1位(44%)・・・第1志望
2位(27%)・・・第4志望以下
3位(21%)・・・第2志望
4位(9%)・・・第3志望

 第1志望の会社に就職できる人が44%もいれば、2人に1人くらいは満足な就職活動が送れたということですから、就職希望先が適度に分散されており大変良い結果のように思います。とはいえいささか怪しい気もします。そのため他のデータもあわせて調べてみました。



 「2014年 新社会人の意識調査」調査(出典:マクロミル※1)

 「働くことの意識調査」(出典:テンプスタッフ参考)

 上記を比べてみると、第一志望の会社への入社率はほぼ間違いない数値のようです。
 特に「働くことの意識調査」ではサンプル数が2000人を超えているので、統計的には十分な内容となっています。

 この設問の最大の問題はいつの時点の第1志望なのか、ということでしょう。
 就職活動は恋愛と似ているかもしれません。時間が経てば気が変わることもあります。ひょっとしたら面接で「御社が第一志望」と答えてしまっているので、第一志望としてしまっているのかもしれません。

 本当の志望企業に対する就職状況を確かめるためには、就職活動のどこかしらの時点において、あらかじめモニターに第5志望くらいまでアンケートをとり、同じモニターに対して追加調査を行ったほうが実態調査としては正しいように思えます。リクナビやマイナビがやってくれることを期待します。


 そのほかの結果抜粋

・新社会人の 70%弱が就職先に「満足している」
・現在の勤務先に「定年まで働きたい」と思う人は 30%
・理想の社長「タモリ」
・社内恋愛は「いい人がいたら、社内恋愛をしても構わない」59%


以上です。
もっとサンプル数を多くして、地域別や業種別などで分析が出来れば面白い結果が得られるような気がしますね。ITに努めて定年まで働くなんていう人は極少数でしょうし。